歯並びの乱れを細かく整える歯列矯正は、マウスピース型矯正とワイヤー矯正の2つに大きく分けられます。この2つは、治療の流れで細かい違いが見られるのですが、治療期間も含めた大まかな部分は共通しています。

◎矯正相談から治療計画の立案まで（2～3週間）

矯正治療は、カウンセリングから始まります。この点は通常の歯科治療と同じではあるものの、矯正の場合は比較的長い時間をかけるのが特徴です。

その後は精密検査を行い、診断を下して治療計画の立案へと移ります。

ここまでのプロセスにかかる期間は、2～3週間です。やはり、精密検査と診断の結果を分析し、治療計画を立案するにはそれ相応の時間が必要なのです。たくさんの患者さんがいる歯医者では、治療計画の説明に至るまでにもう少し長い期間がかかる場合もあります。

治療のスタートからゴール（保定）まで（2～4年）

治療計画に同意いただけましたら、いよいよ矯正のスタートです。マウスピース型矯正のインビザラインであれば、矯正用のマウスピースを作成し、日常での装着が始まります。

矯正期間中は、2ヵ月に1回のペースで通院していただきます。すべてのマウスピースを使い終わり、歯並びも良い状態に仕上がったら治療は完了です。一般的には1～2年で歯を動かす治療は終わります。

続いて、後戻りを防止する保定処置へと移行し、歯の位置を固定します。保定にかかる期間も1～2年程度です。

STEP1　カウンセリング

マウスピース型矯正のインビザラインについて、詳しくご説明します。治療に関する質問にもわかりやすくお答えします。

STEP2　精密検査

インビザラインでは、口腔内診査・口腔内写真撮影・レントゲン撮影・セファログラム（＝矯正専用のレントゲン）に加え、iTero（アイテロ）と呼ばれる口腔内3Dスキャナーによる歯型取りも実施します。

ペンタイプのスキャナーをお口の中にかざすだけで歯列のデータを取得できるので、シリコーン印象材を使った従来の不快な歯型取りが不要です。

STEP3　デジタルシミュレーション

クリンチェックと呼ばれるインビザライン専用のソフトを使ってデジタルシミュレーションを実施します。治療によって歯がどのように動いていくのかを3Dアニメーションで確認できます。

STEP4　治療計画の説明

精密検査とシミュレーションの結果をもとに立案した治療計画についてご説明します。患者さまに同意いただけましたら治療をスタートします。

STEP5　マウスピースの作成

インビザラインのマウスピース（＝アライナー）を作成します。発注から1週間程度で手元に届きます。

STEP6　マウスピースの装着開始（矯正のスタート）

始めに歯科医院でマウスピースの装着練習を行い、問題なく使えるようになったら矯正のスタートです。マウスピースは1日20～22時間装着し、1～2週間に1回のペースで交換します。それを1～2年継続していただきます。

STEP7　保定処置

すべてのマウスピースを使い終わったら、最後は保定期間へと入ります。リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して後戻りを防止します。保定中は3～6ヵ月くらいのペースでご来院いただきます。

今回は、マウスピース型矯正「インビザライン」の治療の流れについて、東松原さかい歯科・矯正歯科が解説しました。

その他にもインビザラインについて知りたいことがあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。