【カウンセリング】

矯正相談は、患者さまと歯科医師とのコミュニケーションの場です。多くの歯科医院では30～60分程度の時間を設けて、じっくりとカウンセリングしてくれることでしょう。具体的には、次のようなお話をします。

◎歯医者さんから聞かれること

歯医者さんからは、必ず主訴を聞かれます。歯並びにどのような悩みがあるのか。ご家族に同じような歯並びに人がいるのか。そしてどのような矯正法を希望しているのか、治療への具体的な要望まで聞かれることでしょう。

もちろん、治療法に関しては矯正相談の前に決めておく必要はありません。その点も含めて歯医者さんに相談すると良いですよ。

◎歯医者さんに聞くべきこと

矯正相談の時には、治療にかかる費用（内訳まで細かく）、治療費の支払い方法、治療期間、通院頻度、治療に伴う痛み・リスク、取り扱っている矯正法の種類、これまでの治療実績などを聞いておくと良いでしょう。

その他、矯正に関する疑問や不安な点は、矯正相談ですべて解消しておくことが望ましいです。矯正の専門家にじっくりと相談できる機会はそうはありませんので、事前に質問リストを作っておくと良いですよ。

【口腔内検査】

矯正相談では、お口の中を軽く検査します。歯並び、噛み合わせの状態がどうなっているかを確認するだけなので、それほど長くはかかりません。具体的な処置を加えたり、レントゲン撮影を行ったりすることはまずありません。

矯正相談の費用は、歯科医院によって異なります。0～5,000円程度で矯正相談している場合は、上述したカウンセリングと口腔内診査で診療は終わります。30,000～50,000円という比較的高額な費用を設定している場合は、矯正相談と精密検査の両方を実施することが予想されます。

矯正の精密検査は項目が多く、専用の医療機器を使用することから、費用もその分、高くなっています。矯正相談が有料で、高額な費用が設定されている場合は、予約を入れる段階でその内容についてもきちんと確認しておく必要があります。

矯正相談を歯科医院選びは、慎重に行うようにしましょう。

事前にホームページなどで情報を収集・吟味し、電話でも気になる点を質問しておくことが大切です。準備不足で歯科医院選びを失敗すると、最善とは言えない場所で矯正を始めることにもなりかねません。

今回は、矯正相談の内容や聞くべきこと、聞かれることについて、東松原さかい歯科・矯正歯科が解説しました。

矯正相談はカウンセリングであり、一般的には軽視されがちですが、実際はとても重要な診療プロセスのひとつと言えます。歯列矯正で失敗や後悔をしないためにも、矯正相談は万全を期した状態で臨むようにしましょう。

矯正相談は無限に時間が割かれるわけではありませんので、聞いておきたいことはすべてリストアップしておくと良いですよ。