◎食生活に制限がかかる

歯並び・噛み合わせに異常があると、食べ物を効率よく噛むことが難しくなります。

とくに硬いものや弾力性の高いものを噛みにくくなることから、そういった食品の摂取を避けるようになってしまうのです。極端な例では、あまり噛まずに飲み込めるものばかり好んで食べてしまいます。

その結果、摂取できる栄養素に偏りが生まれ、全身の健康状態に悪影響を及ぼすことがあるのです。

◎胃腸に大きな負担がかかる

 食べ物をしっかりそしゃくせずに飲み込むと、胃や腸といった消化管に大きな負担がかかります。

普段からお腹を壊しやすかったり、胃もたれしやすかったりする場合は、食べ物をきちんとそしゃくできているかチェックした方が良いかもしれません。胃腸が食べ物を十分に消化・吸収できないと、栄養不足に陥ります。

◎歯の寿命が縮まる

 正常ではない噛み合わせでは、特定の歯に噛んだ時の力が集中することで、歯の摩耗や破折を促します。その状態を放置すると歯を失うリスクも高まることでしょう。

◎顎関節症のリスクが上がる

 噛み合わせが悪いと、特定の歯だけではなく、顎の関節にまで大きな負担がかかります。

顎の関節が痛い、口を開けるたびに顎関節がポキポキ鳴る、口を大きく開けられなくなった、といった症状が認められる場合は、顎関節症が疑われます。噛み合わせの異常は、顎関節症の主な原因のひとつとして挙げられます。

◎歯並びがさらに悪くなる

悪い歯並び・噛み合わせは、特定位の部位に大きな負担がかかっている状態なので、安定性は低いです。

月日が経過していく中で、歯並び・噛み合わせはどんどん変化していきます。その変化は当然ですが良いものではありません。

歯列矯正で歯並び・噛み合わせを正常化すると、上述したリスクを解消できます。これはお口だけでなく、全身の健康維持・増進にもつながるメリットといえるでしょう。

ただし、歯並びの見た目のみを改善するのではなく、噛み合わせまできちんと調整できる歯科医師に治療を任せなければなりませんよ。

「短期間で前歯だけをきれいにします！」という触れ込みの矯正治療は、噛み合わせまで改善できないことが多いため十分にご注意ください。

今回は、悪い歯並びを放置するリスクと、正しい噛み合わせにすることのメリットについて、東松原さかい歯科・矯正歯科が解説しました。

矯正によって噛み合わせを改善することは、皆さんが想像している以上にたくさんのメリットが得られます。

そんな噛み合わせまで正常化できる矯正治療に関心のある方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。