マウスピース矯正は、着脱式の装置を用いることから、食事は普段通りに行えます。食事の際に“マウスピースを外せる”というよりは、“外さなければならない”ので、口にしてはいけない食べ物はありません。

矯正治療を始める前と同じように、好きなものを好きなだけ食べることが可能です。

これはマウスピース矯正のデメリットともいえる点なのですが、マウスピースを装着している時は基本的に「水」しか口にできません。当然ですが食べ物を口にすると噛まなければならず、マウスピースの破損につながります。それなら飲み物であれば問題ないのでは？と疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。

確かに一見すると問題なさそうに見えますが、飲み物はマウスピースのすき間に入り込んでしまいます。それが例えば清涼飲料水の場合は、砂糖が長時間、歯の周りに停滞することになり、虫歯のリスクが急激に上昇します。コーヒーや紅茶であれば、着色の原因になってしまうため、極力控えた方が良いといえます。

マウスピース矯正は、矯正中でもいろいろな食べ物・飲み物を口にできますが、食後のケアは徹底しなければなりません。それは朝・昼・晩の食事だけでなく、おやつなどの間食もすべて含みます。

食後に歯磨きをしっかり行うことはもちろんのこと、その都度マウスピースもきれいにお掃除しなければ、食べ物のカスや汚れなどが残り、虫歯・歯周病のリスクを上昇させます。

ワイヤー矯正に用いるブラケットは、接着力の高い材料を使って歯の表面に固定しますが、極端に固い食べ物などを噛む際に刺激が加わり、外れてしまうことがあります。

また、ネバネバとした粘着性の高い食べ物は、装置の破損につながるだけでなく、食べ物が残って細菌のエサとなるため要注意です。

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と異なり、装置を装着した状態で食事をします。ですから、食べ物がブラケットやワイヤー、フックなどにたまりやすいです。

食後の口腔ケアはとても大変になるということは事前に理解しておきましょう。食後のケアを怠ると、虫歯・歯周病にかかってしまいます。

歯列矯正は2～3年に及ぶ長い治療となるので、できるだけ食べ物・飲み物に気を遣いたくない、という人が多いです。そうした人にはマウスピース矯正がおすすめです。

上述したように、マウスピース矯正にも食事で注意すべき点がいくつかありますが、基本的には何でも口にできます。これは明らかな食事制限がかかるワイヤー矯正との大きな違いです。

このように、矯正中に注意すべき食べ物・飲み物、食事の摂り方は矯正法によって大きく変わります。

東松原さかい歯科、下北沢タウンホール前歯科でも対応しているマウスピース矯正は、治療期間中でも食べられない物や食べにくい物はほとんどありませんので、快適に歯並びの治療を進めたい方には強く推奨できます。