一般的な全体矯正は、歯を動かすのに2～3年の期間を要します。その間ずっと歯や歯茎が痛いということは絶対にありえません。むしろ、痛みや不快感が生じない時の方が多いといえます。

つまり、矯正中は歯や歯茎が痛い時と痛くない時があるのです。この点をまずしっかり理解しておきましょう。

矯正で痛い時は、大きく2つのケースに分けられます。

矯正装置を初めて装着した人は、ほとんどのケースで痛みを感じます。私たちの歯や歯茎はもともと敏感な組織なので、そこに大きな異物が装着されるのですから、痛みを感じて当然ですね。

とくに歯を移動するためにかけらえる「矯正力」が強いほど、痛いと感じることも多くなります。ですから、ワイヤーを調整した後や、新しいマウスピースに交換した後などの数日間は、比較的強い矯正力がかかるため、その分痛みや不快感も強まります。

この時、歯が痛くて食事を食べれないと感じる人が多いです。

矯正装置を装着した直後は、比較的強い痛みが生じますが、食事がまったく食べれないといことはありません。それほど強く噛まずに飲み込めるものであれば問題なくそしゃくできます。

最も痛みが強い時期は、お粥などを主食にすることで、上手く調整する方も少なくありません。装置の装着やワイヤーの調整、新しいマウスピースの交換から1週間も経過すれば、普段通りに食事を食べられるようになるでしょう。

ワイヤー矯正は、マルチブラケット以外にもいくつかのパーツを設置することがあります。

例えば、矯正の効果を高めるために埋入する「矯正用アンカースクリュー」は、端の部分が粘膜に当たりやすくなっています。また、矯正用ワイヤー断端も頬の粘膜に刺激を与えたりすることも珍しくありません。

そうした装置の不具合によって痛いと感じる場合は、早急に歯科医院で調整してもらいましょう。そのままにしておくと痛くて食事が食べれないだけでなく、口腔粘膜を傷つけてしまいます。

ここまで解説してきた矯正中の痛みは、マウスピース矯正のインビザラインを選択することでそのほとんどを回避できます。

なぜなら、インビザラインではデコボコとした装置を使用しないからです。厚さが0.5mm程度のポリウレタン製マウスピースで歯並びを移動させるため、装置によって粘膜が刺激されることはありません。また、比較的弱い力で歯を動かすことから、歯の移動に伴う痛みも少なくなっています。矯正の痛みで食事が食べれないことを不安に感じている方は、マウスピース矯正を第一に検討してみてください。

このように、矯正中は主に2つから痛みが生じることがあります。

それでも装置によほどの異常や不具合がない限り、食事を一切食べれないということはありませんのでご安心ください。皆さん、痛みと上手く付き合いながら、矯正を最後まで乗り切っていますよ。

東松原さかい歯科、下北沢タウンホール前歯科では、無料で矯正に関する相談を承っております。お気軽にご相談ください。