インビザライン・アタッチメントは、歯の表面に設置する小さな突起です。

歯の修復をする際に使用する「コンポジットレジン（＝歯科用プラスチック）」を使用するため、見た目が悪くなるということはありません。歯並びの状態に応じて、複数の歯面に設置します。

※画像の歯の表面に付いているものがアタッチメントですが、実際は歯の色に近いため目立ちにくいです。

インビザライン・アタッチメントを設置する主な目的は、矯正力のコントロールです。ひと言でアタッチメントと言ってもいくつかの種類があるのですが、いずれも効率良く歯を動かす役割を担っています。

また、歯との間にアタッチメントが介在することで、マウスピースが浮いたり、ずれたりするのを防ぐ作用も期待できます。

インビザライン・アタッチメントは、「最適アタッチメント」と「通常アタッチメント」の2つに大きく分けることができます。

最適アタッチメントは、アライン・テクノロジー社が自動で設置するタイプで、通常アタッチメントは歯科医師が直接、設置するタイプです。最適アタッチメントには、以下に挙げるような種類があります。

• 回転用最適アタッチメント
• ルートコントロール用最適アタッチメント
• アンカレッジ用最適アタッチメント
• オープンバイト用最適アタッチメント
• ディープバイト用最適アタッチメント

当然ですが、どのアタッチメントを使用するかは症例によって変わります。

インビザライン矯正でアタッチメントを使用する場合は、以下に挙げる点に注意しなければなりません。

インビザライン・アタッチメントは、歯の表面に専用の薬剤で接着されているだけの状態です。強い力をかけすぎると、容易に外れてしまいます。

ただ、アタッチメントが1つ、2つ外れただけでは大きなトラブルに発展しませんのでご安心ください。

まずはアタッチメントが外れたことを主治医に連絡して指示を仰ぎましょう。外れた時期や部位によっては、次の来院の際に付け直すことも珍しくありません。

インビザライン・アタッチメントを装着した直後は、違和感・異物感が大きくなります。

アタッチメント自体が小さいながらも異物であるため、これは避けようのない症状といえます。

ただ、アタッチメントによる異物感は数日もすれば慣れます。1～2週間経過しても気になり続けるということはまずありません。

歯の表面にコンポジットレジンをつけるとなると、「歯を削る必要があるのでは？」「撤去する時は痛い？」といった不安や疑問を感じる方も多いようです。

結論から言うと、アタッチメントの装着と撤去の際に歯を傷つける恐れはありません。また、痛みを感じることもありません。あくまでコンポジットレジン製の突起を一時的に設置するだけなので、歯やお口の健康に害が及ぶこともありませんよ。