インビザライン・ライトとは、比較的軽度の歯列不正に適応されるマウスピース矯正です。

使用できるマウスピースは14枚までと決められており、標準的なインビザラインと比較するとかなり枚数が少なくなっています。治療期間も3～6ヶ月程度と短めです。一般的には前歯部の軽度のデコボコなどを改善する際に用いられます。

インビザライン・ライトには、以下に挙げるようなメリットがあります。

• 標準的なインビザラインよりも費用が安価
• 標準的なインビザラインより治療期間が短い
• 移動できる歯に制限がない（インビザラインGOとの比較）
• 矯正の後戻りの治療に活用できる
• 部分的な歯並びの矯正に適している

一方インビザライン・ライトには、以下に挙げるようなデメリットがあります。

• 適応できる症例が限られている
• 使用できるマウスピースの枚数に制限がある（14枚まで）
• いろいろな制限から理想的な歯並びを追求するのは難しい

インビザライン・ライトとインビザラインGOで最も大きく異なるのは、移動できる歯の範囲です。

インビザラインはすべての歯を移動することが可能ですが、インビザラインGOは奥歯である大臼歯（だいきゅうし）を移動できません。基本的には前歯部のみが適応となります。

インビザライン・ライトで使用できるマウスピースの枚数は、最大で14枚です。

一方、インビザラインGOで使用できるマウスピースの枚数は、最大で20枚です。

当院では、インビザライン・ライトパッケージを498,000円（税別）で承っておりますが、インビザラインGOは448,000円（税別）と少しお安くなっています。

このように、インビザライン・ライトパッケージとインビザラインGOにはいくつか異なる点がありますが、どちらが優れているという話ではありませんので、カウンセリングや事前検査を行った上で最善といえる治療法を選択することが大切です。

ここまで、インビザライン・ライトの特徴やメリット・デメリットについて解説してきましたが、他にも選択肢があるため自分には何が向いているのかよくわからないという方もいらっしゃることでしょう。
そうであれば、まず「部分矯正」と「全体矯正」のどちらを望んでいるのか明確にすることが大切です。

部分矯正を希望し、なおかつ前歯以外の歯並びも治したいという方には、インビザライン・ライトが向いているといえます。部分矯正かつ前歯部の歯並びを治したいという方は、インビザラインGOも選択肢に入ってきますので、まずはお気軽にご相談ください。

今回はインビザライン・ライトという、マウスピースで部分矯正を行えるシステムについて解説しました。

標準的なインビザラインとは異なる点も多々ありますので、治療を検討する際の参考にしていただけたら幸いです。